2020.06.04相続税

海外財産の相続 プロベートについてご紹介

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海外財産の相続が発生した場合に、知っておくべき言葉に、「プロベート」があります。

プロベートは、一部の国にある財産の相続の際に必要となることのある法律手続きのことです。

プロベートは、費用も期間もかかる大変な手続きであるため、できれば避けた方がよいです。

こちらの記事では、そのために、プロベートについての基本的な知識をご紹介します。

 

 

 

 

プロベートとは?

プロベート(Probate)。

裁判所の管理のもとに行われる海外財産の相続、分割の法律手続きのことです。

海外にある財産を相続する際に、必ず必要になる手続きというわけではありません。

プロベートは、必要となる国そうでない国があります。

プロベートが必要となるのは、「清算主義」をとっている国です。

それは、以下のような国です。

・アメリカ

・カナダ

・イギリス

・香港

・シンガポール

・マレーシア

・オーストラリア

・ニュージーランド

 

プロベートには、遺言書の有無は関係ありません。

遺言書のある場合、ない場合関わらず、プロベートの対象となるのです。

また、対象になる遺産の内容は、国や州によって異なります。

必要となる場合は、覚えておくようにしましょう。

 

 

 

 

プロベートの流れ

プロベートの流れは以下です。

 

海外財産の相続の発生。

相続が発生したことを、裁判所に申し立て

遺言書がある場合は、裁判所によって、「遺言執行人」の承認

遺言書がない場合は、裁判所によって、「遺産管理人」の認定

債務整理・相続人の確定・財産目録の作成などの実施

裁判所によって財産の分配許可

裁判所への報告・遺産分配が行われ、プロベート完了と

 

プロベートは、簡単に言うと、相続の統括責任者が相続人を代表し遺産分割を行う手続きのことです。

統括責任者が、遺産の分配や債券・債務の整理を行い、裁判所への報告に責任を持って行います。

統括責任者の方はもちろん、それ以外の相続人の方も、流れについて知っておくようにしましょう。

 

 

 

プロベート手続きが不要な財産所有形態

プロベートが不要な財産の所有形態があります。

それは、以下のようなものです。

 

生前信託の活用

生前信託を活用することで、プロベートの手続きを不要にすることが可能です。

生前信託は、別名、Living Trustと言います。

このLiving Trustの契約書を作成して、ご自身の財産をトラスト受託者名義にします。

そして、ご自身に何かあった場合、その財産の受益者を誰とするのかを決めておきます。

こういった方法をとっておくことで、被相続人の方がお亡くなりになった際に、その遺産は自動的に受益者のもとへとわたるのです。

そのため、この場合、プロベート手続きをとる必要はありません。

 

不動産の共同保有

不動産を、複数の保有者で共同に保有し、なおかつ、保有している価値が均等である。

それが、不動産の共同保有です。

不動産の共同保有を行っていた場合や、共同保有者の一人がお亡くなりになった場合、その方の保有していた権利は、残りの共同保有者に自動的に分配されるのです。

 

共同の預金口座

複数名で管理している預金の共同口座がある場合も、プロベート手続きは必要ありません。

共同口座を管理している方のうちどなたかが亡くなられた場合、生存者受け取り権を持つ方の名義となります。

この変更・引継ぎは自動的に行われるため、預金の共同口座の場合は、プロベート手続きは必要ないのです。

 

その他にも、プロベート手続きが不要な財産はありますので、海外財産の相続が発生した場合には、その確認も含めて、専門家に相談するようにしましょう。

 

 

 

 

おわりに

プロベートについてご説明してまいりました。

海外財産を相続する場合、必ずプロベート手続きをしなければならないというわけではありません。

なるべく、プロベートをせずに済むように、こちらの記事の内容を知っておきましょう。

 

 

 

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